竜ケ崎線-愛称「竜鉄」。
JR常磐線龍ケ崎市駅と龍ケ崎市の中心部(商店街大通り入り口)を結ぶ、わずか4.5キロメートル・所要時間7分の路線です。
単線で非電化(ディーゼル車なのでパンタグラフがない)鉄道で、大抵は1両(混雑時のみ2両)で運行しているため、遠目には「バスに見える」という人も。
平成26年3月17日からは、市マスコットキャラクター「まいりゅう」を描いたラッピング車両「まいりゅう号」が運行を開始。
約1年間を運行予定。
田園風景の中をのんびり走るこの鉄道、茨城県では最も古い私鉄です。
明治33年(1900年)に開通しました。
初めは馬車鉄道として軌道敷設工事が始まりましたが、物価の変動により馬の飼育予算を定めるのが難しいこと、馬を飼育する人件費がかかること、馬の健康管理や医療体制の確立が難しいことなどから、小機関車鉄道に変更されました。
こうして、正規の軌道幅員よりも少し狭い軽便鉄道として明治33年にスタートしたのです。
同時に、日本鉄道土浦線(現在のJR常磐線)佐貫駅も開設され、一気に鉄道の便が広がることになりました。
当時の竜ケ崎線の停車駅は竜ケ崎-門倉(かどくら)-入地(いれじ)-南中島-佐貫の5つでしたが、門倉と南中島の両駅は、昭和32年(1957年)に廃止されています。
かつて竜ケ崎線を走っていた機関車は現在、歴史民俗資料館に展示され、子どもたちの人気を集めています。
単線をのどかに走る「竜鉄」は、今も龍ケ崎市民の大切な足です。
歴史民俗資料館には、かつて竜ケ崎線を走っていた蒸気機関車が展示されています。中に入ることもできるので子どもたちに大人気。記念撮影スポットにもなっています。