春から晩秋にかけては、スズメバチの活動が活発になる季節です。
スズメバチは、巣を守る本能が強いため、巣に近寄ったり刺激を与えると攻撃をしかけてきます。危険ですので、巣には近寄らないようにしましょう。
スズメバチとは?
スズメバチは、体長が約3センチから5センチ近くもある大型の肉食のハチで、日本には7種類ほどが確認されています。スズメバチは、樹木の枝等(オオスズメバチは土の中)に茶色や黒色をしたマーブル模様で出入り口が1つの巣を作ります。スズメバチの働きバチは、獲物を捕まえるのには強い大あごを使いますが、自分や巣を守るときには、毒針で外敵を刺し、強い毒液を注入します。
日本では、スズメバチに刺されて死亡する例も確認されており、また、最近はスズメバチの巣を作る場所が少なくなったことから、民家の軒先等に巣を作ることが多いため注意が必要です。
刺されないための注意
ハチを刺激しない
大きなハチが近くに飛んできたとき、逃げ回ったり、追い払おうと手を振り回したりすると、ハチに刺激を与えることになります。ハチは特に動いているものに反応するので、じっと動かないでハチが飛んでいくのを待つなどの対処をしましょう。
もし部屋の中にハチが入ってきた場合は、窓を開けて出ていくのを待ちましょう。ハチは明るい方向に向かう性質があり、しばらくすると外へ出て行きます。ハチを叩いたり、追いかけ回したり、刺激を与ると危険が増します。
巣に近づかない
スズメバチは、巣を守るため攻撃してきます。数匹のスズメバチが飛びまわっているような状況の場合は、近くに巣がある可能性があります。速やかにその場を離れてください。巣を棒などでたたいてハチを刺激すると、集団で襲ってくる場合もありますので、絶対にしないでください。
もし、家の軒下等に巣ができてしまった場合には、刺される危険をなくすために、巣の駆除を害虫駆除業者等に依頼することをお勧めします。
スズメバチの巣(作り始め)
大きくなった巣
こういった木の中にも作ります
刺された場合の処置
もしも、スズメバチに刺された場合には、注入された毒液をできるだけ多く取り除くことが大切です。ハチの毒は水に溶けるので、刺された部分を両手の指で強くつまんで毒を絞り出しながら水で洗い流すなどの応急処置を行なってください。
応急処置が済み次第、至急病院で治療を受けてください。なお、ショックの症状などが見られたら、救急車を呼ぶなどの対応をとってください。
巣の駆除は専門業者に
巣の駆除は、大変危険ですので、害虫駆除業者に依頼することをお勧めします。害虫駆除業者はタウンページ(ハチ駆除の欄)等でお調べください。
※市では駆除を行っておりません。