豆知識3 龍ケ崎の風物が歌われている「龍ケ崎小唄」「龍ケ崎錦」
龍ケ崎の風物を詠み込んだ郷土の歌「龍ケ崎小唄」と「龍ケ崎錦」
龍ケ崎小唄
「龍ケ崎小唄」は、茨城県が生んだ童謡・民謡詩人である野口雨情が作詞し、また当時の売れっ子作曲家だった藤井清水が作曲した、昭和初期の歌です。龍ケ崎がまだ町であったころの情景がよく詠み込まれています。龍ケ崎木綿の機織り音が家々から聞こえてくる様子、龍ケ崎町が繭(まゆ)や米の出荷地だったこと、龍ケ崎観音、般若院のシダレザクラ、釣りの名所であること、憩いの場所だった江川やそこに飛ぶ蛍など、龍ケ崎の懐かしい風景が歌われています。この歌は現在、龍ケ崎小唄崎小唄保存会によって大切に保護伝承されています。歌詞にある「リントリントサ」は機織りの音を表しています。
粋なウグイス龍ケ崎町へサテ梅は咲かずも来てとまる
逢ひに来たのか私にちょいとモダン龍ケ崎ァリントリントサ
繭の出どころお米の出どこサテ別れ惜しけりゃ来ぬ所
帰しやしないよ私はちょいとモダン龍ケ崎ァリントリントサ
富士はなつかし筑波はいとしサテどちら向くにも身は一つ
困りましたよ私はちょいとモダン龍ケ崎ァリントリントサ
子安観音悋気(りんき)はおよしサテ二人連れでも恋ぢゃない
可愛子ゆえに私もちょいとモダン龍ケ崎ァリントリントサ
江川蛍はありゃ気が多いサテ日さへ暮れればそはそはと
ほんとにそうだよ私もちょいとモダン龍ケ崎ァリントリントサ
たまにゃ気ばらし新利根川へサテゆこよ行きましょよ魚釣りに
船も漕ぎませう私がちょいとモダン龍ケ崎ァリントリントサ
シダレザクラに色香がなくばサテ般若院さへ名は出ない
捨てちゃいやだよ私をちょいとモダン龍ケ崎ァリントリントサ
竜ケ崎錦
「竜ケ崎錦」は、昭和29年(1954年)の龍ケ崎市誕生の際、龍ケ崎の四季の風情と観光名所を織り込んだ鹿海文代の詩に、杵屋六桔代が作曲した曲です。龍ケ崎市は1町6カ村が合併して誕生しましたが、合併前の町村の名前も詠み込まれ、市の発展の願いを込めて作られました。現在は竜ケ崎錦保存会のもと、商工会のイベントなどで保全伝承を図っています
ハァ~春は龍ケ崎よいところサテ愛宕夜桜八重桜
枝垂桜も色そえてほほもほんのり花見酒
サッテモヨイヨイ龍ケ崎チョイト龍ケ崎
ハァ~夏は龍ケ崎よいところサテ江川蛍は粋なもの
若い二人の恋あかり並木の松でチョイト消した
サッテモヨイヨイ龍ケ崎チョイト龍ケ崎
ハァ~秋は龍ケ崎よいところサテ月の城山龍ケ峰
浮気雀が今日もまた稲穂恋しと来て泊まる
サッテモヨイヨイ龍ケ崎チョイト龍ケ崎
ハァ~冬は龍ケ崎よいところサテ子安観音雪の宵
お願掛けます夫婦傘合わす両手の浮模様
サッテモヨイヨイ龍ケ崎チョイト龍ケ崎
ハァ~サァサ龍ケ崎よいところサテ八原大宮川原代
長戸馴柴北文間手に手つないで龍ケ崎
サッテモヨイヨイ龍ケ崎チョイト龍ケ崎