男女共同参画社会と性の多様性
男女共同参画社会とは、男女が社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会です。
龍ケ崎市としては、多様な生き方が尊重され、誰もがその人らしく生きられることが重要であり、性の多様なあり方についても同様であると考えます。
性的指向や性自認等を理由とした困難を解消するためには、学校・職場・医療機関などあらゆる場面において多様な性のあり方について正しく知り、地域の差別や偏見の実態を把握し、それらをなくすための啓発や連携が必要です。
龍ケ崎市では、広報紙や市公式ホームページ等を通じて、性的少数者(LGBT等)への理解促進のための啓発を行います。
また、相談窓口において、性的指向や性自認などに対する相談ができることを周知するとともに、対応する職員の理解を深め、当事者が安心して相談できる体制を整備します。
性的指向と性自認
多様な性のあり方を理解するために、「性的指向」と「性自認」という考え方をまず知る必要があります。
「性的指向」とは、性愛の対象がどこに向くか、向かないか、という概念で、「Sexual Orientation(セクシュアル・オリエンテーション)」を和訳したものです。
「性自認」とは、自分自身の性別をどのように認識しているのかという概念で、「Gender Identity(ジェンダー・アイデンティティー)」を和訳したものです。「性同一性」という言葉で表現される場合もあります。
また、それぞれの英語の頭文字を取り、「SOGI」と略記され、「ソジ」や「ソギ」と呼ぶこともあります。
SOGIからみる多数者と少数者
世の中の多くの人は、異性のみに性的指向が向く異性愛者(ヘテロセクシュアル)であり、性自認については、身体との不一致等違和感のない「Cisgender(シスジェンダー)」であるといえます。
それに対し、性的指向や性自認等の観点で、一般的なあり方とは異なる人のことを「性的少数者」といいます。
これは、「Sexual Minority(セクシュアル・マイノリティ)」を和訳したもので、「性的少数派」や「性的マイノリティ」と表現されることもあります。
多い少ないの区別や組み合わせの違いはあれど、誰もが性的指向や性自認を持ち、一人ひとりが多様な性の一員であるという考え方が広がっています。
※その他の性のあり方の観点として、「Gender Expression(ジェンダー・エクスプレッション)」や「Sex Characteristics(セックス・キャラクタリスティックス)」、「Romantic Orientation(ロマンティック・オリエンテーション)」といった概念もあります。
性的少数者の中のLGBT
性的少数者を表す言葉の一つとして、以下の頭文字を組み合わせた「LGBT」という表現があります。
- Lesbian(レズビアン):女性同性愛者
- Gay(ゲイ):男性同性愛者
- Bisexual(バイセクシュアル):両性愛者
- Transgender(トランスジェンダー):性同一性障害を含む、生まれたときに割り当てられた性別と異なる生き方や表現を望む者
性的少数者の中には、LGBTの4つの属性以外にも様々な性のあり方が存在します。
生活上の困難が、性的指向と性自認等のどこを起因とするか正確に把握することが、よりきめ細やかな対応のために大切です。
監修:
多様な性を考える会にじいろ神栖代表、茨城県人権教育講師、茨城県性的少数者支援策勉強会役員
茨城県性的マイノリティに関する相談室
茨城県では、県内の性的マイノリティの当事者の方や家族、学校及び企業等で当事者に接する方等が抱えている不安や悩み等の解消等を図るため、「茨城県性的マイノリティに関する相談室」を設置しています。
詳しくは をご覧ください。
- 相談専用ダイヤル:029-301-3216
- 電話相談受付時間:毎週木曜日午後6時から午後8時まで(12月29日から1月3日を除く)
龍ケ崎市の相談窓口
龍ケ崎市では、性的指向や性自認等に関する相談窓口を設置しています。
専門機関等の紹介も行います。
窓口
龍ケ崎市地域づくり推進課
〒301-8611 茨城県龍ケ崎市3710番地
- 電話:0297-64-1111
- ファクス:0297-60-1584
- 相談受付:月曜日から金曜日までの午前8時30分から午後5時15分まで(祝日・年末年始を除く)
いばらきパートナーシップ宣誓制度
茨城県では、令和元年7月1日より「いばらきパートナーシップ宣誓制度」を実施しています。
公営住宅の入居申し込みや、公立病院での手術同意等の際に利用できる受領証を受け取ることができます。
詳しくは をご覧ください。