居住者対象MM結果
事前調査~事後調査の全ての段階に参加した280名の方の調査結果を集計しました。
被験者を、丁重MM群で意見があったグループ(個別に返信したグループ)、従来MM群で意見があったグループ(意見要望があり返信しなかったグループ)、意見要望がなかったグループ、制御群に分け、結果は、それぞれのグループの平均値を制御群の平均値で割った値を折れ線グラフで表しました。
このように、制御群と対比することで、各交通機関の利用回数に対して季節変動などが及ぼす影響を取り除き、純粋なMMの効果を示すことができます。
自動車の利用回数について
丁重MM群で意見があったグループでは、MM前からMM後にかけて、自動車の利用回数が1割減少しました。
自動車の利用回数(回/月)
情報提供群の平均値÷制御群の平均値
コミュニティバスの利用回数について
丁重MM群で意見があったグループでは、利用回数が4割増加し、従来MM群で意見があったグループでは2割増加しました。一方、意見要望がなかったグループでは、2割減少しました。
これにより、意見要望を書かなかった人よりも書いた人の方が、さらに、頂いた意見要望に対して返信しなかった人よりも返信した人の方が、コミュニティバスの利用が増加したことが分かります。
コミュニティバスの利用回数(回/月)
情報提供群の平均値÷制御群の平均値
路線バスの利用について
丁重MM群で意見があったグループでは、利用回数が約2倍に増加し、従来MM群で意見があったグループでは4倍に増加しました。一方、意見要望がなかったグループでは、2割減少しました。
これにより、意見要望を書かなかった人よりも書いた人の方が、さらに、頂いた意見要望に対して返信した人よりも返信しなかった人の方が、路線バスの利用が増加したことが分かります。
路線バスの利用回数(回/月)
情報提供群の平均値÷制御群の平均値
鉄道の利用について
丁重MM群で意見があったグループでは、利用回数が2割増加し、従来MM群で意見があったグループでは3割増加しました。一方、意見要望がなかったグループでは、ほとんど変化が見られませんでした。
これにより、意見要望を書かなかった人よりも書いた人の方が、さらに、頂いた意見要望に対して返信した人よりも返信しなかった人の方が、電車の利用が増加したことが分かります。
鉄道の利用回数(回/月)
情報提供群の平均値÷制御群の平均値
この結果より、MMを行うことで、公共交通の利用回数が大きく増加したことが分かります。
また、コミュニティバスの利用促進を目的としたMMでは、人々の意見や要望に対して個別に返信することの重要性が示されました。
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