14.海の豊かさも守ろう ~持続可能な開発のために、海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する~
世界の海洋ごみの中で、プラスチックごみの量はとても多く、毎年約800万トンのプラスチックごみが海に流出しております。このままでは2050年には海の中のプラスチックごみの重量が魚の重量を超えるとも言われており、さらに生態系や景観への悪影響など様々な問題の原因となっています。
私たちにもできることは?
- レジ袋やプラスチック製品を使用せずに、マイバック・マイボトルを使う
- 水産資源と環境に配慮された、MSC認証マークの付いた商品を選ぶ
- 地域のごみ拾い活動に積極的に参加する
MSC認証制度とは
MSC認証制度は、持続可能で適切に管理された漁業であることの認証である「漁業認証」と、漁業認証を受けた水産物が流通・加工の過程で、認証を受けていない水産物が混じることを防ぐCoC認証の2種類の認証からなる制度です。MSC認証は第三者の審査機関による審査によって認証を受けた水産物にMSC認証マークが付けられ、商品として購入することができます。
MSC認証マークが付けられた商品を購入することで、持続可能で適切に管理された漁業の広がりや水産資源や海洋環境を守ることに繋がります。
プラスチックごみを減らすために
環境省が令和3年度に実施した海岸漂着物地域対策推進事業で回収した漂着ごみの回収重量は約3.9万トンもありました。また、同省が実施した漂着ごみの組成調査において、人工物の中でもプラスチックごみは高い割合を占めていました。
プラスチックごみは、国外から漂着したものもありますが、ポイ捨てや街中でのごみが河川を通って海に流れています。普段の生活から、屋外で出たごみは家で分別し処分するなど意識して行動することがプラスチックごみだけでなく、海洋ごみを減らすことに繋がります。