11.住み続けられるまちづくりを ~包括的で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する~
現在、世界の人口75億人の半数が都市部に住んでいます。この傾向は今後も続いていくことが予測されており、日本においても同様の傾向があります。
都市部に人が集まることにより、都市のエネルギー消費や大気汚染は深刻であり、また、都市部に生じる格差により、世界では、都市部であっても貧しい環境に住む人々の地区である「スラム」の人口が、都市人口の30%と言われています。
日本では、気候変動の影響による集中豪雨や地理的要因に伴う地震の発生など、自然災害が増えている中で、強靭で持続可能なまちづくりを行っていくことが重要です。
私たちにもできることは?
- 近場へは徒歩や自転車で移動するなど、環境に与える影響を減らす
- 地域の防災訓練に参加するなど、災害発生時の備えをする
- 様々な立場の人たちがともに暮らしやすいまちについて考え、できることから行動する
「強靭な(レジリエント)で持続可能な都市」とは?
SDGsの複数の目標でも使われている「強靭(レジリエント)」という言葉は、いち早く元の状態に回復できる強さを指しています。
当市では、それだけではなく、「壊れない強さ」も踏まえた上で、自然災害等からの早期復旧や減災を目指したハード面の整備のほか、ハザードマップの活用や防災訓練の実施、地域社会と自治体の連携体制の構築といったソフト面の取組の両面から、「レジリエントなまちづくり」に繋がる取組を進めています。
日本では地方の人口減少と高齢化が深刻化
日本の総人口の減少が進行する中、東京圏に人口が集中する現象、いわゆる「東京一極集中」が続くと、地方の自治体では人口減少や少子高齢化がより一層進行し、税収の減少や医療費の増加に伴う財政負担の増加などにより、自治体(まち)の運営が困難になっていく可能性が高くなります。
皆さんにとっての「自分のまち」を元気に残していくためには、皆さんの力が不可欠です。
例えば、ご近所さんとの何気ない挨拶や、ゴミ拾いといった地域活動への参加も、地域の人達とのつながりが生まれたり、まちへの愛着がわいたりと、より住みやすいまちになっていくことに繋がり、そして、「もっとこのまちを良くしたい」という思いに繋がっていきます。
皆さんの思いを将来につなげていくためにも、まずは身近な地域活動から参加してみませんか?